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 国内外の優秀なる浪慢主義文学の蒐集保存は ism-topicsに課せられた使命であ
りますが、このたび審査員諸氏に自信をもってお薦めできる傑作を入手したので
紹介いたします。以下に引用するのは『週刊新社会』3月7日付の記事でありまし
て、私は八丁堀付近のマクドナルドで読んでいたところ、激しい感動のあまり顔
面の変形を抑えられず、頬の筋肉が吊ってしまいました。

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中山晋平記念館を訪ねて  幻の憲法音頭と対面

 「まぼろしのレコード」と言われた憲法音頭のレコード(SP盤)に録音され
ている歌があった。

 実は1月4日に、信州中野にひとり旅をして、中山晋平記念館を訪ねた。中山は、
「證城寺の狸囃子」や「船頭小唄」など、約三千曲の歌を世に送り出した作曲家
である。信州中野(新野)は、中山晋平の生まれ育った故郷である。前から一度
は行ってみたいと思っていたところだったので、訪れた。

 館内を見ていると、このレコードに出会ったのだ。びっくりし、感動した。新
憲法施行記念国民歌(憲法普及会制定一九四七年)、サトウハチロー作詞、中山
晋平作曲、市丸・波風惣一郎唄、日本ビクター歌唱団・ビクターオーケストラー
など、レコードの真ん中のラベルに書いてある。コロンビアレコードである。レ
コード「憲法音頭」には、解説や踊りの振り付けの紙も展示されている。

 15年にわたる戦争と暗黒の世から"平和"や"自由"の叫びが、国民の喜びと希望
が聞こえてくる。なんと歴史的で、貴重な資料であることか。

 そして、記念館の若い女性に、「あのね、今年のはじめの国会でね、憲法調査
会が設置されて、今の憲法を変えようという議論が始まるので、もしかしたら憲
法が変えられていくかもしれないが、平和憲法ができたとき、こんな歌がつくら
れていたということは、とても貴重なものです。本当に無理を言ってありがとう
ございました」と、憲法に思いを込めてお礼を言った。

 「大衆なくして芸術はない」との島村抱月の教えを受けて、生涯庶民のための
歌を作曲し続けた中山晋平のCDなどを買った。後日、ゆっくり聞いてみよう、
歌ってみよう。

 館の裏にある中山晋平先生誕生地の碑と生家を見て出た。充実した実り多い記
念館だった。「おいらはうかれてポンポコポンのポン」と晋平の歌を口ずさみな
がら五線譜と音符で飾ってある「音符の道」を歩いて駅へ。

 憲法を生かす2000年にしようとの思いを強くした旅だった。
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