本文

 ISM研究会の皆さん,今井です。私も世界革命に一歩でも近付くために,新
世界標準のワープロ,マイクロソフトのWord 2000をインストールしました。
それ以来,パソコンが不調で,起動時にハングアップしています。現在,対策
を考案中です。

 そんなことはどうだっていいんです。俺様の大切なデータさえ残っていれ
ば,パソコンなんてブッ壊れてもいいんです。Windows 98はもう3回インスト
ールし直しました。他のソフトだってインストールし直せばいいんです。こ
れから総ての常駐プログラムを検査した上で,Word 2000をインストールし直
すつもりです。

 とてつもなくふざけたことに,Word 2000の標準インストールを選ぶと,
Outlook Express 5も更新されるようですね(更新と言うのは,俺は既に
Outlook Express 5を使っているからです。もちろん,Outlook Express 4のユ
ーザにとってはアップグレードになります)。

 インストールの際に,いろいろとゴタゴタがありました。簡単に言うとイン
ストール途中にハングアップしてしまうのです。でも,皆さんもご存じのよう
に,俺は蝿はもちろん,バクテリアだって殺さないことで知られています。各
方面でエンジェル今井と呼ばれているのは皆さんご承知のとおりです。俺は平
然としてこの苦難にも耐え抜きました。

 しかし,Outlook 5を起動したときに驚きました。これまでのメールが消さ
れてしまっているではありませんか。送信メールは原稿が残っているからいい
としても,問題は受信メールです。以前の受信メールの大部分はテキストファ
イルに残していたのですが,その他の受信メール,特に最近2ヶ月間の受信メ
ールは面倒くさいからバックアップをとっていなかったのです。殺意を覚えま
した。誰でも構いません。ぶっ殺してやろうと思いました。

 それが10分ほど続いたでしょうか,冷静になって考えてみると,何もインス
トーラがメールを消すことはないはずです。これまでの設定が継承されていな
いと考えるべきでしょう。そこで,Outlook Expressのメールが保存されてい
るのはどこかと考え,エクスプローラで
C:\Windows\Application Data\Identities\{id}\Microsoft\Outlook Express
を見てみると,もとのメールが含まれている*.dbxファイルが残っているでは
ありませんか。こうして,今度はOutlook Expressのメニューから,“ファイ
ル(F)”/“インポート(I)”/“メッセージ(E)”を選んで,これまでのメール
をインポートすることにしました。

 まぁ,こうしてなんとかなったのですが,これからはメールも毎日バックア
ップすることにしました。パソコンに人情はありません。救いのないデジタル
世界で衆生救済を齎してくれるのは,バックアップという信者の“行”でしか
あり得ません。これも宗教的行為であるのに過ぎないのは,バックアップディ
スクがしばしば壊れることでも明らかです。それが解っていてもなお,安心立
命したいのが人情と言うもんです。

 それにしても,エンジェル今井に殺意を覚えさせるマイクロソフトWord 
2000のインストーラには困ったものです。もちろん,スムーズにインストール
が済んでこれまでの設定・データも綺麗に継承することができるユーザが大部
分なのでしょうが,中にはこういう事故もあるということで皆さんもお気を付
けください。