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 しつこいようですが,ブラックユーモア第三弾。

「「情報バリアフリー」環境の整備の在り方に関する研究会」の報告書──
http://www.mpt.go.jp/policyreports/japanese/group/tsusin/90531x51.html
をご覧ください。

「引用のマークアップ(例えば、HTMLではQや
BLOCKQUOTE)は、インデントのようなフォーマットのた
めに使用してはならない。」

──お前は<blockquote>タグをインデントのために使ってんだろうがよ!

「例えば、HTMLではドキュメントの最初に、ドキュメン
トタイプの宣言で使用するDTDを明示する」。

──お前はDOCTYPE宣言してねーだろうがよ!

「ドキュメントの主な自然言語を明確にする」。

──お前は明確にしてねーだろうがよ!

「正式な文法に適合したドキュメントを作成する」。

──せめてアンカー(<a>)タグや整形済みテキスト(<pre>)タグは閉じるよ
うにしてくれ。Another HTML-Lintで(HTML 2.0で)採点したら,──
「1000個のエラーがありました。このHTMLは-452点です。」
をいをい,-452点(まいなす・よんひゃくごじうにてん)てなんだ? せめて
プラスの点を出してくれ〜。って思って,Another HTML-Lintの解説をよく見
たら,──
「エラーの数が 999個を超えたのでチェックを打ち切ります。」
がびーん。チェック,打ち切られてんじゃねーよ。

 てゆーか,お前,HTMLドキュメントを作るのはもうやめろ。レイアウトのた
めの不要な全角スペースと改行記号をエディターで除去して,ベタのテキスト
として文書を公開しろ。リーダに読ませるときも,その方がよほどアクセシブ
ルだ。

「コンテンツの制作者はページのレイアウトのためにテーブル要素
を利用することは避けるべきである」。

──取り敢えず,見出しに枠をつけるために,見出し文字列を<table>タグで
マークアップするのはやめろ! “レイアウトのための表は是か非か”以前の
問題だ。

「5 適切に変換できるような表を作成すること」

──どうやったら,表を見出しに変換することができるんだよ! これは“裏
技”だ。頼む,教えてくれ。

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 いくらなんでも,この報告書を書いた人間と,このHTMLドキュメントをコー
ディングした人間とは別人だと思いますが,「「情報バリアフリー」環境の整
備の在り方に関する研究会」の連中は,HTMLドキュメントをチェックしなかっ
たんでしょうか……。