『株主総会』第1，2章レジュメ（今井祐之）に含まれている図：株式分散による経営者支配の成立

1. 図の目的

奥村宏が提示している経営者支配にいたる諸段階を説明する。これによって奥村宏の理論では，結局のところ，経営者支配は株式（擬制資本）の大量発行の結果としてしか成立しないということを示す。なお，経営者支配現象の根拠は，奥村宏の理論では株式（擬制資本）の大量発行（個人投資家への株式分散）であるが，われわれの理論では現実資本の大規模化そのものである。

2. 図の構造

• 「株式会社の大規模化」の流れと，「株式の大量発行」の流れとが並行している。
• 「株式の大量発行」の流れは資本家支配の段階から出発し，経営者支配の段階に帰着する。

3. 図の説明

• 株式会社（現実資本）の大規模化の流れ
• 株式（擬制資本）の大量発行の流れ
  1. 資本家支配の段階
     1. 過半数持株支配の段階
     2. 少数持株支配の段階
  2. 経営者支配の段階

以上で，図の説明は終わりです。